第204話ママは一番大切な人

「デイジーの言ったとおりだな。マーティン家は本当に入り込まれていた」

シャーロットにはその意味がはっきり分かり、すぐさま口を挟んだ。

ジェームズはうなずき、指先は優美で複雑な交響曲でも奏でるかのようにキーボードの上を踊った。

アンディとノアもすでに作業に没頭しており、部屋はカタカタという打鍵音で満ちていた。

三十分ほど経ったころ、ドアをノックする音がした。

ジェームズ、アンディ、ノアは同時に手を止め、パソコンから指を離した。

「グループに送れ」

ジェームズはアンディとノアにちらりと視線をやってから、ドアの外で待っている人物に声をかけた。

「はい、マーティン様」

助手は恭しく...

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